バーベルベンチプレスの正しいフォームとは?
大胸筋をメインに、上腕三頭筋(いわゆる二の腕)や三角筋(肩にある文字どおり三角形の筋肉)が鍛えられるバーベルベンチプレス。
筋トレをするにあたって、重要なことはフォームだ。
狙った筋肉に対して、できるだけ的確に刺激を入れなければ、元も子もない。
初心者がやりがちなのは、重量を上げすぎて、フォームを崩した状態でトレーニングしてしまうことだ。
僕も最初はやっぱり重いものを上げたいがために、フォームへの意識が低かった。
逆に、フォームがちゃんとしていれば、多少軽めのウエイトでも、効果は高かったりする。
とくに初心者のうちは、正しいフォームを身につけることが先決だ。
で、バーベルベンチプレスのフォームだが、
ベンチに仰向けになったら、やや体の重心(へそ側)に足を向けて下ろし、両足をしっかりと床に接地させよう(かかとが浮いた状態にならないように)。
お尻と肩甲骨をベンチに接地させ、肩甲骨を寄せて胸を張る。
背中はかるくブリッジをしてアーチを描くようにする(ただ、ブリッジのしすぎには注意しよう)。
腕を開く角度(グリップ幅)だが、これはその幅によって、微妙に効き方が変わってくるが、まず最初は基本的なフォームとして、バーベルを上げた際に45度ぐらいの角度で開くイメージを覚えよう。
ラックアウトしてスタートポジションに構えたら、息を吸いながらバーを下ろす。
肩のラインより多少みぞおち側に下ろすことで、大胸筋が十分にストレッチした状態になるだろう(肩のラインより頭の側へ斜めに上げないように)。
ただ、下ろすポジションについては、関節の可動域や筋肉の状態などによって微妙に変わってくるので、肩に負荷がかかりすぎて痛みや違和感を覚えるようなら、もうすこしみぞおち側に下ろすように調整しよう。
どこまで下ろすかだが、よくフルレンジで(胸にバーがつくまで)下ろしている人を見かけるが、必ずしもそこまで下ろす必要はなく、肘の角度が90度になる位置ぐらいで十分刺激は入る。
(ただこれも個人の可動域やブリッジの具合など、人によって効き方が変わってくるところだが、少なくともフルレンジじゃなきゃいけない、ということはない)
そしてスタートポジションまでゆっくり息を吐きながら上げていく。
ポイントは、ゆっくり下げて、素早く上げることだ。
筋肉の収縮スピードを上げることで、より高い負荷を与えることができる。
注意したい点は、手首を寝かせないで立てること、顎を引くこと。
で、重要なことは、ストレスを与える大胸筋を意識しながらおこなうことだ。
大胸筋を使って上げなければ筋肥大にはつながらない。
ブリッジのしすぎで背筋を使いすぎたり、あるいは腹筋や腕の力に頼りすぎて上げていては、せっかくの大胸筋のトレーニングが台無しだ。
とくに重さが上がってくると、無意識のうちに、大胸筋以外の筋肉の参加率が上がってきてしまう。
なぜなら、ツライからだ。筋肉もラクをしようしようと考えてしまう。
こういったことを避けるためにも、刺激を入れる狙いの部位をかならず意識しよう。
的確に狙いの部位に効かせるというのは、ひとつのテクニックでもあるので、上級者になるにつれて上達していくようだ。
僕自身も、正直いって、狙いどおり確実にできているとは言い難いが、徐々にその確率が上がっているという実感はある。
僕もそうだったが、初心者のうちは、いろいろなことを意識しなければならず、かつ重さにも挑戦しようとしたりして、フォームがバラバラになりがちだ。
なので、まずはフォームに意識を集中できるようにするため、軽めの重量でやることがオススメだ。
そうすると、上げることに必死にならなくて済むので、一つひとつのフォームをチェックしながら動作を繰り返すことができる。
なによりも大事なことは、最初に正しいフォームを確実に身につける、ということだ。
それから重さにチャレンジしていっても、けっして遅くはない。
以下の動画なんかが参考になるだろう。
ベンチプレスのフォーム 重量60kg・80kg・100kg・110kg 胸のトレーニング(足側から撮影) - YouTube