デブ?ぽっちゃり?渡辺直美さんやレディー・ガガからの心強いエール
インスタグラムのフォロワーが600万人に迫る勢いで、いまではインスタの女王として君臨するお笑い芸人の渡辺直美さん。とりわけ女性ファッションモデルなどがフォロワーを多く抱えているインスタ界にあって、(言葉は悪いが)デブタレの渡辺直美さんというのはじつに異色の存在である。そんな渡辺直美さんが、先日アメリカのワシントンポスト紙に取り上げられていた。
痩せすぎの女性が多い日本で、渡辺はぽっちゃりしていて、それを誇っている
ほっそりとしていなくても、自分のカラダに自信を持ち、幸せになれることを示した
WHO(世界保健機関)の統計によると、いわゆる肥満と分類される割合は、日本ではたったの3%しかいない(対してアメリカは34.9%!)。痩せること、細くなることに神経質になっている(そうした雰囲気のできあがっている)日本は、逆に、健康的ではなく痩せすぎとされる割合が高い。太っていること、デブであることが、ネガティブにとらえられる風潮にある日本において、渡辺直美さんはその太めの身体をむしろ誇りに思い、彼女の個性、アイデンティティとして強く自信を持って、ポジテイブに、前向きに生きる姿勢を示している。
一方、スーパーボールのハーフタイムショーで圧巻のパフォーマンスを見せてくれたレディー・ガガが批判された。大胆に肌を露出した衣装からのぞくお腹。「太ったんじゃない?」「お腹が出ている」「もっと腹筋したほうがいい」。そういった自身の肉体に対する辛辣な批判へレディー・ガガは反論した。
わたしは自分のこの身体を誇りに思っています。あなたにもあなたの身体を誇りに思ってほしい。
どんなに周りから批判されようとも、自分の身体に誇りを持ち、とにかく自分らしく、ひたすら自分らしく生きることをレディー・ガガは伝えてくれた。ぽっちゃりだろうがなんだろうが、自信を持って前向きに生きていく姿には勇気づけられる。
絶賛された渡辺直美さん、批判されたレディー・ガガ。フィーチャーのされ方は真逆だったが、彼女たちの生き方に共通点は多い。
仮にも筋トレでバキバキの肉体を目指している僕が言うのもなんだが、べつに筋トレをして徹底的に脂肪を削ぎ落とさなければいけないという必然性はどこにもないし、誰かに強制的にやらされて嫌々やるものでもない。目指す理想像があるからこそやるのが筋トレだし、なりたい肉体に近づけることがやっていて楽しいからやるのが筋トレだ。デブだろうが、ぽっちゃりだろうが、バキバキの筋肉質だろうが、痩せ型だろうが、とにかく「自分が自信を持って生きていける」ということがなにより大事だ。自己肯定感、信念であり、誇りだ。
ポッチャリなメンズ。通称「ポチャメン」。
お腹の脂肪がつきやすくなり落ちにくくなるアラサーぐらいから40代をメインターゲットとしたポチャメン専門のファッション雑誌が爆誕した。その名も「Mr.Babe」。細身の人間至上主義のファッション業界にあって、画期的な雑誌の誕生だ。しかもこの雑誌不況の時代に。
僕はよく知らないが、しまむらやイトーヨーカドーではポッチャリ向けの洋服を扱っているようだ。太っていること、肥満に対して、コンプレックスやネガティブなイメージはなく、そのわがままボディを謳歌できる時代。多様性があり寛容な社会。
これらの文脈は、すべての女性・男性へのエールであり、愛だ。
「誰しもが自分自身に誇りを持って生きていけばそれでいい」
個人的に僕は筋トレをすることに誇りをもっているし、僕が信念を持って力を注いでいる筋トレの良さやイシュー、そしてさまざまな話題をこのブログで伝えていければいいと思っている。一種の啓蒙活動というか、今風に言うとエバンジェリストというか。