ニューバランス原宿に置かれた女性マネキンに世相を見た
時代が変われば価値観も変わる。
これは世の中のあらゆる物事に当てはまると思うが、人間のカラダにおいても、時代による変化がある。
カッコいいスタイル、そして美しいスタイルとは?
細身がカッコよかった時代、力強さのある筋骨隆々がイカしていた時代、やっぱり中肉中背のバランスのとれた(ごくふつうの)体型がいいよね、とされていた時代、、それは国や人種、あるいはカルチャーなどによって、はたまた男女によってもさまざまな変遷を繰り返してきただろう。
では、これからの時代はどうなっていくのだろう・・・。
そこで今後のトレンドを占う面白い記事を発見したので紹介しよう。昨日、東京は原宿にオープンしたグローバル旗艦店「ニューバランス原宿」に関するガジェット通信の記事だ。
足の概念が変わった「ニューバランス 原宿」。必要なのは筋肉。細さじゃない | ガジェット通信
「マネキンの足が太い!?」
マネキンというと、やはり一流ファッションモデルのような細くてスラッとしたデザインをイメージするだろうが、このニューバランス原宿店に登場した女性のマネキンは、下半身にしっかりと筋肉のついた太めのデザイン(!)になっているそうだ。
ほどよく筋肉のついた健康的なカラダがこれからの時代の象徴となる、という世界に名だたるグローバルスポーツブランドからのメッセージであり、ある種の宣言だ。ニューバランスはスニーカーブームを巻き起こしたブランドだけに、スポーツの枠を超えてもはやライフスタイルブランドとも言える。スポーツをする人間にだけに限らず、あらゆるひとたちに向けてのメッセージでもあるだろう。
マネキンは単なる人型の模型じゃあない。
ファッションや社会のトレンドを反映している。ショーウインドーや店頭に置かれているマネキンはある意味で時代を映す鏡だ。
出所:mannequin | steve hanna | Flickr
女性も筋トレをすることがふつうの時代になってきたことは、過去にも繰り返し述べてきた。
(さらに今年は、トレーニングウェアやスポーツウェアを普段着としてコーディネートするアスレジャーというファッションも女性を中心にブームとなった。ヘルシーなイメージがクールという価値観がファッションにおいても広く浸透した)
細身というか、もはやガリガリと言えるような不健康なボディラインはもう時代遅れだ。だいたいが魅力的ではないし、異性から見たって惹かれない。ほどよく筋肉がついて引き締まった健康的なボディラインが美しいことは自明だろう。
それは男性にだって言えることだ。とりわけ日本人に多いガリガリでヒョロヒョロな頼りないオトコのどこが魅力的なのか?
男女を問わず、筋トレ(ワークアウト)で自分のなりたいスタイルをデザイン(ボディメイク)する人間が増えている。誰もがライフワークとして筋トレをすることがふつうの世の中になっていく気がする。