筋トレがメタボ対策の具体的な運動だ
出所:一体どこからが太り過ぎ?実はよく知らないメタボの定義 | 健康生活
メタボリックシンドローム、通称メタボという言葉が世の中に浸透して久しい。特定健康診査であるメタボ健診なんてのもあるぐらいで、世の中にはメタボが疑わしい、あるいはその予備軍とされている人がかなり存在しているようだ。隠れメタボなんてのも。40歳以上になると、その割合は激増するようで、女性では5人に1人、男性にいたっては2人に1人という相当な割合の人たちが当てはまっている。まあ、要は生活習慣を改善しないとヤバいですよ、というイエローカードをくらっている状態だ。なんせ死亡原因の約6割が糖尿病や心臓病、脳卒中等の生活習慣病なのだから。
厚生労働省:政策レポート(特定健康診査(いわゆるメタボ健診)・特定保健指導)
メタボというのは、つまり肥満だ。デブだ。内臓脂肪型だの皮下脂肪型だのタイプは分かれるようだが、かんたんにいうと、デブだ。もう一度言おう。デブだ。
これだけ豊かになって美味しい食べ物があふれている現代日本にあっては、メタボが増殖するのもある意味仕方のないことだろうとは思う。生活習慣病の前段階とはいえ、もはやそれは片足をつっこんでいるようなものだ。「生活習慣」病というぐらいで、もうライフスタイルそのものが主要因なわけで、じゃあどうしたら改善できるかといったら、ライフスタイルそのものを見直すしかない。当たり前だけど。
で、まず改善すべき点として最近注目されてきている論調が、
筋肉量を増やす
ということ。
東京慈恵会医科大学の和田高士教授は言う。
筋肉を増やすことです。今までは、中性脂肪が増えて悪さをするというメカニズムが主流でしたが、最近は筋肉が少ないことが代謝異常につながることがわかってきました
筋肉は血糖をエネルギーとして使います。筋肉が少ないとインスリンの作用が発揮できなくなり、血糖の代謝が悪くなり、高血糖に結びつくのです
隠れメタボ予防 有酸素運動より筋肉量を増やす“筋トレ”|週刊女性PRIME [シュージョプライム] | YOUのココロ刺激する
筋肉が少ないことによる弊害がわりと大きいとのことだ。血糖値を下げるインスリンの作用が鈍るということが重大なリスクなわけで、こいつを改善するためには筋肉量をモリモリと増やすしかない。結果的に中性脂肪が減る。
じゃあ、筋肉量を増やすにはどうするか?それは筋トレしかない。ウエイトトレーニングだ。有酸素運動で筋肉なんて1ミリも増えないし、なんなら逆効果だというのは以前のエントリにも記述した。
筋肉量を増やすには、筋肉に対して高い負荷を与えなければ肥大していかない。高負荷の重量で追い込むことだ。手っ取り早く筋肉量を増やすには、面積の大きな筋肉を鍛えることで、それは太ももの大腿四頭筋や、背中の広背筋、胸の大胸筋なんかだ。
そのなかでも、下半身の筋肉はいちばん割合が大きいので、土台となる足腰を鍛えらるというメリットも含め効果的ではある。筋トレBIG3に数えられているスクワットやデッドリフトは下半身メインに鍛えられるのでもちろんオススメではあるが、これらの種目はかなりハードであることも覚悟しよう。メタボと診断されているぐらいの人間なら、当然運動なんてこれっぽっちもしていないだろうから、ますますキツく感じられることは容易に想像できる。まあ、はじめはやや軽めのウエイトからスタートして、徐々に高重量にチャレンジしていくほうがいいかもしれない。
もちろん食事はタンパク質中心に変えていくことも同時進行で。
筋肉量が増えて肉体改造できれば、生活習慣病リスクを軽減できることはおろか、ほかにももれなくボーナスがついてくるというのは、過去のエントリを見てもらえればよくお分りいただけるかと思う。