筋トレは脳内麻薬のアドレナリンを利用すべし
出所:VAP-Oct-19-019 | Flickr - Photo Sharing!
「アドレナリン」という言葉は誰でも聞いたことがあるだろう。
「アドレナリン」というのは、副腎という臓器から分泌されるホルモンの一種で、いわゆる神経伝達物質だ。特定の刺激、ストレスに反応して分泌される。こいつが血中に放出されると、血流が増え、心拍数が上がり、血圧も上がる。血中の酸素量も増える。
「闘争か逃走か」と呼ばれているホルモンで、交感神経が興奮するとドバドバと放出されるわけだ。
この「闘争か逃走か」というのは、要は生命に危機を感じている状態だ。
つまり、
この危機的な状況をつくりだす(擬似的な) = ウエイトトレーニング・筋トレ
という等式が成り立つ。
火事場のクソ力なんかもそうで、アドレナリンがドバドバと出た結果、自分でも信じられないくらいのパワーを発揮してしまうわけだ。命に関わる瀬戸際まで追い込まれると、人間はものすごいチカラが出る。
ウエイトトレーニングでも、この作用をうまく利用できる。ただし、べつにほんとうに命に関わるような危険を冒す必要はなく、擬似的な環境を与えればいいだけだ。
バルクアップを目指すためには、筋肉を限界まで追い込まなければならないが、この追い込むというのは、筋肉にいままで感じたことのない刺激や負荷を与えるということで、それは擬似的な環境をつくりだすことに他ならない。
具体的には、本番セットまでにアドレナリンをどんどん出してテンションを上げていき、最終の本番セットでリミッターを外して一気に追い込む。ドバドバとアドレナリンが出ることでパフォーマンスを引き上げることにもつながる。メンタル面でのプラス効果がフィジカル面でもプラスに働き、5kgでも10kgでも扱える重量がアップすることで、より限界まで追い込めるだろう。ある種、自分の脳やカラダをだましているようなものだ。
さらには、脳内麻薬というくらい、文字どおりアドレナリンには依存性もある。
アドレナリンが分泌されることにより得られる恍惚感や陶酔感みたいなものが、どんどん気持ち良くなって、またこの状態を脳が求めるようになる。まさに麻薬といっしょだ。
なにが言いたいか?
ウエイトトレーニング・筋トレをすることでアドレナリン放出。
↓
トレーニング後は恍惚感に浸る。
↓
トレーニングをすることで気持ち良くなる(報酬)と脳がだまされる。
↓
ウエイトトレーニング・筋トレをせずにはいられない。
まさに理想のサイクルではないか。報酬システムだ。
実際の麻薬はいいことなんてひとつもないが、アドレナリンという脳内麻薬はいいことだらけだ。筋トレをするならこれを利用しない手はない。
こうして、みんな筋トレにはまりこんでいくんだ。