日本人がバルクアップしやすい筋肉は大胸筋
もちろん個人差はあるが、白人や黒人とくらべると、日本人はカラダ全体の筋肉量が少ない傾向にあると言われている。
とくに、背筋の違いは顕著で、日本人は背筋の筋肉量が劇的に少ないようだ。
つまり、背筋は引く力に影響してくるため、日本人は引く力が弱い。
そして背筋にかぎらず、日本人はお尻の筋肉やハムストリング(太ももの裏)の筋肉も弱い傾向にあるようだ。ということは、カラダの背面側の筋肉量が全体的に少ないと言える。
よく考えてみると、たとえば、キュッと上がったヒップラインの白人や黒人は多いし(そういう日本人はわりと少ない)、ハムストリングの発達がとりわけ大事な陸上の短距離種目では、黒人選手の活躍が目立つ(日本人がなかなか活躍できない)。
と、ここまで日本人の筋肉量の少なさを強調してきたが、じつは日本人が白人や黒人よりも遺伝的に発達している(発達させやすい)筋肉の部位がある。
それは、大胸筋だ。
モテボディを目指している人にとっては朗報じゃないか?
つまり、正しいフォームで大胸筋を鍛えれば、グングン発達する人が多く、効果が得やすいということを意味しているわけで、これは最大限に活かしたいところだ。
我々モテボディを獲得したい人間は、とにかく見た目のスタイルを重視すべきで、盛り上がった大胸筋の美しいフォルムは必要不可欠だ。
ただでさえ、見た目の変化が早い(筋トレ効果が出やすい)大胸筋なので、日本人の優位な特性をフルに活用すれば、ますます早くモテボディに近づくことができる。いますぐベンチプレスはトレーニングメニューに取り入れよう。
ちなみに、ふくらはぎの下のほうの筋肉(ヒラメ筋)も、日本人は白人や黒人より元々発達しているが、残念ながらこれはあまり嬉しくない。スタイルが悪く見えるからだ。黒人のようにふくらはぎの上部が発達していて、アキレス腱がキュッと締まっていたほうが、どう見たってカッコいい。
ということは、大胸筋といっしょで、ふくらはぎの下部は発達しやすいわけだ。スクワットなんかをやるときには、カラダの重心(体重バランス)をしっかりと意識してやらないと、モテボディとはほど遠いスタイルになってしまうので注意したい。このあたりのことは、また別に機会に解説しよう。
とまあ、それぞれの人種のルーツである狩猟民族と農耕民族による(カラダの重心・体重バランスの)違いや、ふだんの食生活や生活習慣の違いなど、遠く石器時代から続くさまざまな複合的要因でこうした筋肉量や付き方が決まってわけだ。
冒頭で触れた、日本人が絶対的に筋肉量の劣る背筋は、モテボディを目指すには鍛えたい部位なので、ここも意識的にトレーニングしていきたいところだ。自信に満ち溢れた姿勢にも直接つながってくるため、相手に与える印象がまったく違ってくる。
ひとつ言えるのは、モテボディに必要なのはとにかく見た目のスタイルだ。べつにパワー比べで勝負したいわけじゃないし、スタイルが悪くなるような下手な筋肉の付き方であれば意味がない。そこだけは何があってもブレないようにしたい。